Archive for 2012年12月20日

ネスターマーティンS43 の B-TOP についてレポートします。

冷えた状態からの焚き付け時に、どのように温度が立ち上がるのかを記録してみました。


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_01


天板の丸いシルバー部分がB-TOPのクッキングトップです。

本来、ここから煙突を立ち上げますが、B-TOP仕様は煙突の排気口を後方から取っています。

天板の鋳物部分は200℃ちょっとにしかなりませんが、

クッキングトップは排気の熱を利用して350℃以上になり、料理でバリバリ使えます。

火を入れてからすぐに高温になる立ち上がりの良さもありがたいです。

今回は実際にどれぐらいのペースで温度が上がって行くのか、

また最終的に何度まで上がるのかをバイメタル温度計で5分毎に計測してみました。

(放射温度計は反射してしまい正確に表示されません)


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ではスタート


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_02

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_03


薪は樹種不明な広葉樹、下に太いの2本、中段に中くらいの2本、上に杉の木っ端を少し、

で、着火材で上から点火です。

最初は20℃ぐらいを指しています。


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5分後


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_06

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_07


30℃

もう温度が上がり始めています。

手で触っても暖かくなってきました。(クッキングトップだけ)


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10分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_08

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_09


70℃

あっというまに温度が上がって行きます。


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15分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_10

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_11


150℃

どんどん上がって行きます。


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20分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_12

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_13


250℃

ぐいぐい上がって行きます。

この時、まだ鋳物部分のほとんどはひんやりしてます。

クッキングトップのみが熱いです。


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25分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_14

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_15


300℃

あっと言う間に300℃到達。

ガンガン焚いても鋳物部分はせいぜい250℃までしか行きませんが、

クッキングトップは20分ちょっとでその温度を超えます。


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30分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_16

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_17


340℃

ビンビン上昇!


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35分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_18

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_19


345℃

この辺で上昇速度が少し落ちてきました。

中段の薪が熾きになってくずれてます。


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40分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_20

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_21


330℃

さらなる高みを目指して薪を追加します。

中くらいのヤツを3本入れましたが、扉を開けてる時間が長かったのか、温度が下がってしまいました。


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45分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_22

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_23


420℃

すぐに復活!

そして、あっという間に400℃超えです。


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47分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_26

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_27


450℃(?)

このまま計測を続けていいんでしょうか?

目盛りのないところ、450℃ぐらいを指してます。


炎がバッフル板の上へ吸い込まれてるところを写真に撮ってみました。


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_28

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_29


バッフル板の上の奥にフィンが見えるでしょうか?

見えずらいですよね。

写真だと分かりにくいので動画で撮ってみました。





炎がじゃんじゃん吸い込まれて、フィンを熱しています。

そのフィンが上のクッキングプレートに溶接してあり、熱が伝わる仕組みです。

(空気調整は開け気味でガンガン焚いてます。)


参考までに、ストーブ設置時に撮ったフィンの写真を載せておきます。


NESTOR MARTIN S43 B-TOP FIN_03

↑ 正面から見た内部の様子。バッフル板、内側の鋳物プレートを外してある状態です。

NESTOR MARTIN S43 B-TOP FIN_02

↑ 後ろの排気口から見た状態です。

NESTOR MARTIN S43 B-TOP FIN_01

↑ 後ろから見た状態。煙突へのエルボやバックのプレートは外してあります。


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55分後 


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_30

NESTOR MARTIN S43 B-TOP_31


480℃(!?)

もうすぐ1周してしまう・・・

バイメタル温度計って限界があるんでしょうか?

壊れないか、ちょっと心配。


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もう十分でしょう。このへんにしときました。

ガンガン焚き続ければ、500℃近くにもなるということで、思ったより高温でした。

(手持ちの温度計では480℃まで行ったかどうかは不確かです。)

クッキングトップは熱しやすく冷めやすいです。

炎が小さくなると400℃以下に落ちて行きます。

でも、ゆっくり焚いても300℃以上はキープしてます。

扉を開けると、温度がどんどん下がります。当然ですね。

大きな炎を作って、バッフル板の上に送り込んでやれば、またすぐ高温になっていきます。

温度も十分だし、反応もいいので、クッキングとしては使いやすいですね。



NESTOR MARTIN S43 B-TOP_33


ふぅ〜。

思いのほか高温になり、ちょっと緊張しました。

やかんでお湯でも沸かします。


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_34


この時、この辺りの天板は220℃ぐらい。

鋳物部分は場所によって温度にムラがあります。

最終的に鋳物部分は150〜250℃ぐらいになります。


温度計、なんか曇っているような気がする。

焼けちゃったかも。


NESTOR MARTIN S43 B-TOP_35


クッキングトップにやかんを置いとけば、お湯はぐつぐつ沸いてくれます。

お茶用であれば温度が高すぎるので、沸いたら横にずらします。

鋳物部分に置いとけば、ちょうど良い温度でキープ出来ます。

クッキングトップとフラットで広い天板は非常に使い勝手がいいですね。

とても気に入ってます。


以上、ネスターマーティンS43 B-TOP の立ち上がりレポートでした。


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