ネスターマーティンS43 の B-TOP についてレポートします。
冷えた状態からの焚き付け時に、どのように温度が立ち上がるのかを記録してみました。
天板の丸いシルバー部分がB-TOPのクッキングトップです。
本来、ここから煙突を立ち上げますが、B-TOP仕様は煙突の排気口を後方から取っています。
天板の鋳物部分は200℃ちょっとにしかなりませんが、
クッキングトップは排気の熱を利用して350℃以上になり、料理でバリバリ使えます。
火を入れてからすぐに高温になる立ち上がりの良さもありがたいです。
今回は実際にどれぐらいのペースで温度が上がって行くのか、
また最終的に何度まで上がるのかをバイメタル温度計で5分毎に計測してみました。
(放射温度計は反射してしまい正確に表示されません)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ではスタート
薪は樹種不明な広葉樹、下に太いの2本、中段に中くらいの2本、上に杉の木っ端を少し、
で、着火材で上から点火です。
最初は20℃ぐらいを指しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5分後
もう温度が上がり始めています。
手で触っても暖かくなってきました。(クッキングトップだけ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
10分後
あっというまに温度が上がって行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
15分後
どんどん上がって行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
20分後
ぐいぐい上がって行きます。
この時、まだ鋳物部分のほとんどはひんやりしてます。
クッキングトップのみが熱いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
25分後
あっと言う間に300℃到達。
ガンガン焚いても鋳物部分はせいぜい250℃までしか行きませんが、
クッキングトップは20分ちょっとでその温度を超えます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
30分後
ビンビン上昇!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
35分後
この辺で上昇速度が少し落ちてきました。
中段の薪が熾きになってくずれてます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
40分後
さらなる高みを目指して薪を追加します。
中くらいのヤツを3本入れましたが、扉を開けてる時間が長かったのか、温度が下がってしまいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
45分後
すぐに復活!
そして、あっという間に400℃超えです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
47分後
このまま計測を続けていいんでしょうか?
目盛りのないところ、450℃ぐらいを指してます。
炎がバッフル板の上へ吸い込まれてるところを写真に撮ってみました。
見えずらいですよね。
写真だと分かりにくいので動画で撮ってみました。
炎がじゃんじゃん吸い込まれて、フィンを熱しています。
そのフィンが上のクッキングプレートに溶接してあり、熱が伝わる仕組みです。
(空気調整は開け気味でガンガン焚いてます。)
参考までに、ストーブ設置時に撮ったフィンの写真を載せておきます。
↑ 正面から見た内部の様子。バッフル板、内側の鋳物プレートを外してある状態です。
↑ 後ろの排気口から見た状態です。
↑ 後ろから見た状態。煙突へのエルボやバックのプレートは外してあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
55分後
もうすぐ1周してしまう・・・
バイメタル温度計って限界があるんでしょうか?
壊れないか、ちょっと心配。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もう十分でしょう。このへんにしときました。
ガンガン焚き続ければ、500℃近くにもなるということで、思ったより高温でした。
(手持ちの温度計では480℃まで行ったかどうかは不確かです。)
クッキングトップは熱しやすく冷めやすいです。
炎が小さくなると400℃以下に落ちて行きます。
でも、ゆっくり焚いても300℃以上はキープしてます。
扉を開けると、温度がどんどん下がります。当然ですね。
大きな炎を作って、バッフル板の上に送り込んでやれば、またすぐ高温になっていきます。
温度も十分だし、反応もいいので、クッキングとしては使いやすいですね。
思いのほか高温になり、ちょっと緊張しました。
やかんでお湯でも沸かします。
この時、この辺りの天板は220℃ぐらい。
鋳物部分は場所によって温度にムラがあります。
最終的に鋳物部分は150〜250℃ぐらいになります。
温度計、なんか曇っているような気がする。
焼けちゃったかも。
クッキングトップにやかんを置いとけば、お湯はぐつぐつ沸いてくれます。
お茶用であれば温度が高すぎるので、沸いたら横にずらします。
鋳物部分に置いとけば、ちょうど良い温度でキープ出来ます。
クッキングトップとフラットで広い天板は非常に使い勝手がいいですね。
とても気に入ってます。
以上、ネスターマーティンS43 B-TOP の立ち上がりレポートでした。